• [10月10日(金曜)〜11日(土曜)]
  • 金沢ナイトウォーク茶会
  • 早いもので第4回を数える今年のナイトウォークは、恒例のお茶会にプラスして町民文化館での金沢アートプラツトホーム「金沢七不思議」との連携でしょうか
    21世紀美術館との連携ということで、興味のある方も多く、結果的にナイトウォークの参加者も昨年を超える勢いです。
    日ごろ見れないものを見れるからなのか、ただ日ごろ体験しにくい(何となく敷居が高そうに思える)お抹茶席を無料で気軽に味わえることへの興味は圧倒的に多く
    町行く人も、予約無しに老舗交流館に入って来て戴けることは、世話をする人間にとっても嬉しい限りです。

    6時過ぎにナイトウォークをスタートするのですが、まずは一服という方が早速金沢市の観光ボランティア「まいどさん」の案内で到着
    美味しいお抹茶を待ちわびる姿は、事業冥利に尽きます。
    お迎えする老舗交流館の座敷の隅には、作法にのっとった茶道具が置かれ
    飲むことよりも、待ちながらおもてなしをされる時間に、結果優先とは一線を画する日本の茶道の世界を感じて欲しい
    そんな願いがさりげなく込められているのです。お気づき戴ければ幸いなのですが....

    理屈はともあれ、ナイトウォークのコースの中で金沢らしいお抹茶席を気軽に体験してもらうことは、年々歳々盛んになって来てもらっているようです。
    「ごちそうさまでした」美味しかったし、良い体験になりました
    と、頭を下げて行く方を見ると、商い文化を提唱している尾張町の良さを分かってもらえたような気分になります。
    今ちょうど展示している「加賀蒔絵展」で伝統芸能の良さも再認識していただけましたし

    この、ささやかなお茶菓子とお抹茶が、こんなに人のこころを豊かに通わせるものなのか
    改めて、「おもてなしのこころ」の大切さを、世界恐慌一歩手前の経済情勢の中で痛感させられました。
    いつまでも商いのこころの原点を忘れないようにしている尾張町を、またこれからも宜しくお願い申し上げます。