• [7月04日(金曜)]
  • ワクわく職場体験in町民文化館
  • 尾張町の町民文化館の新しい活用方法はないものだろうか
    中学生の職場体験を、この町民文化館を石川県に寄贈した銀行で受けてもらい、かつ文化財になっているこの場所で業務をさせたらどうか
    中学生にとっては単なる職場体験だけでなく、金沢の歴史文化も体得できる
    銀行にとっては寄贈して文化財になった思いで深い建物を利用できることで自行の信用の歴史を振り返ることが出来る
    尾張町にとっては、町民文化館の新しい活用方法とすることが出来る
    常務理事の発案は、たちまち三者の理解と協力を生み、兼六中学校・北陸銀行・尾張町商店街によって具体化された事業でした。

    たちまち北陸銀行は、金沢支店で開設していた「金融歴史資料館」を一時休館として、この町民文化館に「金融歴史資料展」として展示を始め、
    開かれた銀行業務を展開する姿勢を見せてもらい、尾張町の一同もその行動力に目を見張る思いでした。
    かつて昭和51年まで営業していた北陸銀行尾張町支店が再来したかのような息吹が感じられた方も多いことでしょう。

    この企画に報道関係も集まり、新聞3社・テレビ局3社という注目ぶりには、主催者の側が驚くほどでした。
    まず窓口業務からということで、尾張町や関係者が客役となって、10万円の預金業務を12人の生とに交代でしてもらうことから始めました。
    与えられた役割を懸命にこなそうとする純粋な初々しさは、周りで見ている者のこころを打つものであり
    日ごろ、商いの世界にどっぶり浸かっている私どもには、時折ハッとして襟元を正す気持ちにさせられこともあったのは事実です。
    「初心に帰る」との言葉は、こうして目前で純粋なこころを持つ生徒さんたちを見ながら、自らのこころを洗い直す機会となつていることに、ふと気付いたりして....。

    今度はお札を数えたり、慣れない仕事はまた若さゆえのチャレンジ精神を持っているのでしょう。
    館内の空調は十分効かしているはずなのに、何故か汗が止まらないのです。
    ほんの一時間ほどだったのてすが、たちまち時間が過ぎ、生徒さんたちは次の日本銀行の方へと向かい、後には充実した疲れが残り
    次年度への確かな足がかりが掴めたような気持ちを持たされました。