• [06月07日(土曜)-08日(日曜)]
  • 携帯電話うぉ〜くらり〜
  • 百万石行列に目がけて行う「携帯電話うぉ〜くらり〜」も定着した感があります。
    梅雨に入る前なので、天候も上々、そしてあまり陽射しが強くないことも幸いしているような.....
    なぜなら金沢には南国のカッ!と照りつける陽射しよりも、雲間を通す柔らかい陽射しが、古都の魅力を醸し出してくれるから。
    受付けの準備をしていると、もう家族連れが何をしているのかと見に来て、そのまますぐに携帯電話を手にスタート。
    ここで最初に気付いたのは、私たちからの説明を聞いて、単なるウォークラリーでないということに新鮮な興味を持たれたことと、参加賞が文化施設共通観覧券という金沢文化に触れる機会を提供していること。
    普通は人集めだけの賑やかさだけが先行し、中身のないイベントが多い中で、しっかりとしたポリシーを持っていることへの信頼感が参加意識をもたらしたのでしょうか。
    さらに驚いたのは、貸し出し器の手続をしようとすると、新しい機械よりも自分の使い慣れている方が良いと言われ、今さらながら普及率の高さを覚えさせられました。

    とはいえ、ちゃんと上手く一品ミニ美術館を回っているだろうかと追いかけてみると
    もう、町の一番端の光画社の前まで行っているほど....なるほど子供さんが一緒だと違うんだ。
    よくよく見ると、子供さんはQRコードをきちんと読込んでいるんですが、親御さんはそんな面倒なことよりも携帯カメラで一品ミニ美術館を写しているだけ....
    厳密な事業趣旨からすれば、ただ写真だけを写すのはちょっと考えるのですが、参加を目的とする商店街イベントとしては痛し痒し
    でも大枠での事業趣旨には沿っているし、携帯電話を使って尾張町の商い文化施設でである一品ミニ美術館を回ってくれている。
    事業のあり方について、もっと柔軟に対応出来るようにしないといけないのか、ちょっと悩みます。

    ともあれ入れ替わり、立ち替わり、いろんな方が参加して頂いたのですが
    中には、ちょっと個性的なお兄さんも参加して頂き、多くの人に認められ始めている喜びを感じました。
    でも、さすがに午後2時を回ると、百万石行列を見に行くのか、人出はバッタリ......開店休業状態になるのは仕方のないことでしょうか。

    翌日は、尾張町着物姿写真撮影会と同時に開催したので、これまた予想以上の人出
    ちょっと昨日より年齢層が高いような気がしないでもなかったですが、前日を上回る勢い。
    よく注意して受付けの応対を見ていると、QRコードが分からない世代もいて、写真を写すだけで良いなら参加しようか
    尾張町だけでなく金沢全体の文化施設を回れる券をもらえ、かつ老舗の風情を味わえる企画なんてそうそうあるもんでない
    などと言っている声が聞こえ、プロ並バージョンとアマチュアバージョンを取りそろえないといけないのではないかが、本格的な課題となりそうです。

    人が集まると若い女性も来るのでしょうか。
    グループの中に女性が混ざるようになって、華やかさが増して来ます。

    初々しいお嬢さん二人が参加した頃がピークだったでしょうか。
    観光客が多いのですが、ちょっとない企画なので、体験してみようという方が多かったようです。
    「これからどうされますか」との問いに、観光客は「この文化施設共通観覧券を使って、もう少し金沢の文化に触れてみたい」といい
    市内の方は、「こうした券をもらえることで、今まで素通りしていた自分の住んでいる処の魅力を再発見するために文化施設に入館したい」といわれ
    一つの尾張町商店街の事業が、広く金沢全体の魅力発見の手伝いになって行くような声を聞き、ちょっぴり嬉しくなりました。
    初日は百万石行列に食われたというか相乗効果で89名、二日目は191名の参加ということで、ほぼ初期の目標に達したようでした。
    来年は、今準備をしているiPODを始めとするインターネット端末機器を活用した公衆無線LANで何かが出来ると良いなあと考えています。