• [10月05日(金曜)〜06日(土曜)]
  • 金沢ナイトウォーク茶会
  • 第3回を迎えた今年のナイトウォークは、彦三緑地公園でのハープリコーダーのミニ演奏→主計町(かずえまち)検番での三味線→蓄音器館での自動ピアノ演奏→老舗交流館でお抹茶+町民文化館の夜間特別開館
    と、和風にライトアップされた金沢の夜の魅力満喫コースになっているためか
    例年以上に予約申込みの人だけにとどまらず、聞きつけた当日参加者が多くなる傾向で、お世話する方としては嬉しい忙しさに追われました。

    何より、いつもは眺めるばかりだったライトアップされた町民文化館に入れることと
    特別サービスで行った地下金庫室の観覧は、かび臭い室内にもかかわらず反響を呼び
    特に「東京市○○社製」という、東京都になる前に作られた金庫の刻印には、歴史のロマンを遡る思いを馳せられていました。
    老舗交流館の茶席に限りがあるため、時間待ちをしてもらうつもりで隣の町民文化館を開館したのですが、思わぬ効果でした。

    観光ボランティアの「まいどさん」が案内するグループの方も、町民文化館との関連相乗効果もあって、順調に来館され、
    商いの街・尾張町の違った面である、文化の香りを満喫されたようでした。

    老舗交流館の中に入ると、今ちょうど展示している「加賀蒔絵今昔展」を見ながら金沢の伝統芸能の良さに改めて再認識していただき
    そんな芸能・文化を大切にする、時間の価値をおもんばかる尾張町の商い文化への姿勢にも感じてもらえたことでしょう。
    奥座敷では、畝林社中の協力で、金沢らしいお抹茶のおもてなしに触れていただきました。

    お抹茶の世界でもそうですし、尾張町の商いの姿勢もそうなのですが
    基本はお客様をどのように「おもてなし」するか、に尽きると思います
    2晩に渡って尾張町を訪れて戴いた方々......そうした皆さまを「こころ」でお迎えしながら、そのこころを形にしたのがこの花です。
    何気ない心遣いですが、分って下さる方には分ってもらえたことでしょう。是非、単なる物売りでない尾張町に、これからもイラッシ(「いらして下さい」という金沢弁)。