• [02月26日(月曜)]
  • 尾張町総会
  • 今期から商店街振興組合の総会が、新高橋理事長・山田議長の進行で、光画社を会場に参加者約10名・委任状41通の下で行われました(これまでと違い尾張町町会と組織が別になり、そちらは武部長会長のもとで19日にすでに開催済み)。
    今年の概要は
    今、全国の一般的な商業環境は、一部の大規模集客施設(大型店)によって席巻されつつあります。その様相はアメリカに於けるウォルマートによる席巻に似ており、地域の商業をほとんど全面的に廃業に追いやり、ついには地域社会をすら崩壊させる勢いとなっています。まだウォルマートは本格的に日本には進出していないものの、一部の大型店によって、同様の商業破壊が侵攻し、駅前商店街が風俗歓楽街に変わってしまった地域も出ています。
    これらは、考えてみれば、「地域文化」が未成熟なところに起こるような気がします。アメリカでもウォルマートに席巻されてない地域は、地域文化というか地域個性がしっかりしているところです。日本の例も、取り立てて地域個性がないところだったからこそ、安易に大型店の進出を許し、簡単に風俗歓楽街に転身して行ったのでしょう。
    21世紀に入って、多くの問題点が浮き彫りになる中、人任せの賑わいでなく、本物の個性からにじみ出る賑わいが光り出しています。勿論、自らの日頃の努力がそうさせるのであって、誰でもが出来ることでなく、本当に一部の地域しか達成していないのも事実です。
    昨年末に「金沢ナンバー」が認められ、ここ金沢では"石川"だけでなく"金沢"と書かれたナンバーも目立つようになって来ました。金沢を全国に発信して行く動く広告塔の役割とも言われていますが、何よりも全国で"ご当地ナンバー"を希望した中で、何故金沢が選ばれたのかを考える必要があります。
    遠く「遣渤海(今の朝鮮)使」を通しての大陸との文化交流の起点となったこと、前田利家以来の文化政策による百万石文化で繁栄していたこと、これらを引き継いで総合的な文化都市金沢を形成していたからこそ、"ご当地ナンバー"に選定されたと思えるのです。いわば「成熟した地域文化」があったからこそです。
    そして尾張町は、春に若手会出身の新理事長体制となり、世代交代しつつも歴史と伝統を受け継ぎつつ時代を先取りしようとしています。ここには生半可な大型店では付け入ることの出来ない尾張町だけの「商い文化」が根付いています。
    これも尾張町を愛する皆様方の温かいご理解とご支援があってこそと厚く感謝申し上げ、今年一年の活動実績についてご報告させていただきます。

    この後に
    第1号議案 平成18年度事業報告及び決算報告の承認と監査代表の監査報告
    第2号議案 平成19年度事業計画案及び予算案の承認
    第3号議案 小冊子出版事業
    第4号議案 若手会の報告
    第5号議案 その他
    と議事を進行し、常務理事を専務理事の連携のもとで、よりスムースな世代交代が出来るように決まったことは、これからの商店街活動の明かりとなりそうです。