• [10月22日(日曜)]
  • 名古屋市中川区民祭りに参加
  • 「ただいま」と言ってしまいたい、尾張町にとって藩祖利家公の出生地の荒子
    一年に一回、中川区民祭りを契機に、金沢市と尾張町がミス百万石や観光ボランティアまいどさん共々に訪問する名古屋行きは、もう定番になってしまったようです。
    今年、百周年を迎える荒子小学校の「若き利家公が描かれたどんちょう」は何度見ても感激が新たになります。

    天候に恵まれた今年は、三年ぶりの荒子公園会場の順番となり、最も歴史的に金沢・尾張町と縁が深い地域です。
    朝の設営を始めると、もう荒子小学校の生徒さんたちが集まってくるほど
    私たちに注目してくれる方が多いことに、嬉しい思いが一杯
    今年、初めて参加したミス百万石とまいどさんも、地元の熱気に答えようと力が入ります。

    これも定番となった宝生流謡の今年の曲目は「猩々(しょうじょう)」の一節をもって始まりました。
    謡い終わった後に鏡開き、そしていろんなアトラクションが始まったのですが
    紋付き袴の衣装が評判で、この後もなかなか着替えさせてもらえない状態が続いたのです

    たちまち時間は過ぎ、金沢市よりのお楽しみクイズの時間となると、多くの人々が舞台に集まり
    ミス百万石、まいどさん、金沢市だけでは捌ききれない状態となる程
    後で、今日の参加者を聞くと、38,000人とか
    集まるところには集まるものなんだと感心させられたのです。

    だって見て下さい、この人、人.....人また人
    一体どこまで続いているのか、途切れるのはどの辺なのか、カメラのファインダーの範囲を越えてしまうほどなんですから

    そんな中、ふと目を転じると
    馬道具(ばどん)が、前田利家公が立身出世する折に、郷里の村々7ヶ村へ寄付したものの内、現代に残る貴重な姿で飾られているのが眩しく感じられ
    思わず知らず、私たちも一緒になって記念写真を写したのです。
    ただ、尾張町がルーツを求めて初めてこの地を訪れた折に迎えてくれた古老たちは、すでに故人となり
    次の世代が引き継いでいる姿に、一抹の寂しさと、新しい息吹とを同時に味わい
    自らの尾張町商店街も、徐々に新しい世代が現れていることに、終わらない継続の姿を感じ出しました。

    感傷に浸り込み出す間もなく、ほら貝が鳴りだし
    舞台は前田利家の出陣のドラマが始まりだし、入城式を盛り上げる金沢の百万石祭りと、出陣式を華々しく行う荒子との地域の差が、歴然と目の前で繰り広げられます。


    そんな違いとは別に、会場の茶席で
    名古屋・荒子美人と、金沢のミス百万石のお二人に並んでもらいました。
    やはり、加賀美人のルーツを見る思いがしませんか

    何より、昨日お伺いした前田速念寺のご住職夫妻
    美人は良き伴侶を得ることで、また伴侶は良き妻を得ることで
    いつまでも若々しく、美しくあるんですね。

    一方ステージでは、子供たちから若者中心の「前田利家ONDO・舞人」がエネルギッシュに踊りだし
    ステージだけでなく、会場にまで広がる意気の良さに、例年のように興奮させられます。

    そうして締めは、火縄銃の演舞が行われ
    会場全体に響き渡る銃声と白煙に、思い出がしっかりと刻み込まれました。
    来年もまた、金沢をよろしくお願いします。